ワンダー君は太陽 感想レビュー前編 開始~40分ごろまで

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あらすじ

10歳のオギー・プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)は、普通の子には見えない。遺伝子の疾患で、人とは違う顔で生まれてきたのだ。27回もの手術を受けたせいで、一度も学校へ通わずに自宅学習を続けてきたオギーだが、母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)は夫のネート(オーウェン・ウィルソン)の「まだ早い」という反対を押し切って、オギーを5年生の初日から学校に行かせようと決意する。
 夏休みの間に、オギーはイザベルに連れられて、校長先生に会いに行く。先生の名前はトゥシュマン(マンディ・パティンキン)、「おケツ校長だ」と自己紹介されて、少し緊張がほぐれるオギー。だが、「生徒が学校を案内するよ」と言われたオギーは動揺する。
 紹介されたのは、ジャック・ウィル(ノア・ジュプ)、ジュリアン(ブライス・カイザー)、シャーロット(エル・マッキノン)の3人。いかにもお金持ちの子のジュリアンはオギーに、「その顔は?」と聞いてきた。オギーは毅然とした態度をとるが、帰宅してからは元気がなかった。だが、イヤならやめてもいいと言いかけるイザベルに、「大丈夫、僕は行きたい」と答えるのだった。

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(公式サイトより引用)

この作品は遺伝子の疾患によって人とは違う顔で生まれてきたオギーが主人公。

そしてオギーを中心とした人間関係と心境の変化を題材としています。

 

【序盤の人間関係と心境】

(オギー)

序盤のオギーは宇宙飛行士のヘルメットを被っています。

これはクリスマスプレゼントで貰ったものでオギーのお気に入りです。

ですがただお気に入りだから被っている訳ではありません、これはオギーにとって鎧のようなもので、普通ではない自分の顔を隠す為の重要なアイテムでした。

そしてオギーは大きな不安を抱えながら学校に行くことを決意します。

 

(イザベル・母親)

オギーに自宅で勉強を教えているがこのままではいけないと感じており。

オギーを普通の学校に通わせたいと考え、少し強引に話を進めて行きます。

ネートと少し意見が食い違うが中等部で入学する子供が多い、先延ばしにするほど大変になると考え入学させる事を決めます。

 

(ネート・父親)

子供の気持ち考えが優先的な印象を受ける、またイザベルには弱いようです。

最初はオギーを学校に入れることに対して否定的でイザベルを説得しようとするが最終的には説得され入学に賛成します。

登校初日にオギーに対して言った(孤立してもお前は一人じゃない)という言葉が印象的です。

 

(ヴィア・姉)

オギーと姉弟仲が良くしっかりとしたお姉さんという印象ではあるがオギーを中心として動く両親に何か思うところがあるように見える。

食卓ではオギーの話が多く、寂しさを感じているシーンが印象的であり、オギーの部屋で三人集まって話をしているところを見つめるシーンも寂しさが強調されている。

また、親友のミランダとどこかぎこちない様子、落ち込んでいると演劇クラス掲示板の前でジャスティンと出会います。

自分のファーストネームジャスティンのラストネームを組み合わせているシーンがあることから好意があるようですが一人っ子だと嘘を付いてしまいます。

この嘘が後々どんな影響があるのかワクワクする反面不安になる場面でもあります。

 

(ジャスティン)

ヴィアと同じ学校に通う男の子、演劇が好きなようで演劇クラスの名簿に書き込みをしようとしていたところヴィアと出会う、ヴィアが演劇クラスに興味が無いと言ったときに(舞台)以外でまた会おうと言っているのでこの段階でヴィアに思いを寄せているように見えます。 

(オギーのクラスメイト)

・ジュリアン

プライドが高く、いじめっ子気質、オギーに対してトゲのある言動をしている。

普段の態度と大人(先生)達に対しての態度に差がありイザベラはいい子だと思っている

オギーから選だく(選択)の発音が間違っていると指摘されたことで腹を立てイジメを行うようになってしまう

 

・シャーロット

テレビCMの出演経験があり話題に上がることが多い様子。

オギーに対しては少し困惑はあるものの普通に接している、教室でも手を振るなどしていて距離をとるようなようすはない

 

・ジャック

最初からオギーを気にかけてくれている優しい子、ジュリアンからの失礼な言動にも割って入り助けてくれていた

理科の小テストの時にオギーから答えを見せてもらいそれをきっかけに。給食を一緒に食べるようになり更に仲良くなりオギーの家に遊びに行くようになる。

 

(まとめ)

序盤の印象ですがオギー家を見ているとバラバラになってしまうのではないかと不安になってきます 、私が一番気になったのは家族で食事をしているのシーンです。

オギーが学校に通い始めたので会話がオギー中心になっています、必然的にそうなってしまってもしょうがないと思いますがヴィアの(私にも聞いてよ)というセリフから普段からオギー中心の会話になっているのだと思います。

物分かりがいいからこそ状況を理解して直接は言わなかったのだと思います、ですが理解してても寂しさは感じてしまいます。

オギーの部屋でオギー、イザベル、ネート3人で話をしている場面を横目に自室に入るシーンは寂しさを顕著に表していると思います。

オギーの学校生活は悲しいことにイジメが始まってしまいました、ですが理科の小テストの時にジャックに答えを見せてあげたのをきっかけに仲良くなり、一緒に給食を食べ、家にジャックを招きネートを交えて遊ぶシーンもありこれからの学校生活に期待を持っていけそうです。

 

(あとがき)

中盤からはオギー家だけでなくジャスティンやミランダ(ヴィアの親友)、オギーのクラスメイト、先生達の視点や心理描写などが目まぐるしく変化していきます。

一本の記事にまとめると文字数が多かったので前編、中編、後編と分けて投稿する予定なのでよければご覧ください。